ここ数年注目されている働き方のひとつであるオンライン秘書。
パソコンとネット環境さえあれば、自宅に居ながら働けるため、子育て中のママや介護など外に働きに行くことが難しい方にとって魅力的な選択肢です。
また、副業として始めたいという方にも注目が集まっている働き方です。
実はこのオンライン秘書、「英語」を活かすことで、より高単価の案件を狙えるのをご存知ですか?
たとえば、英語でのメール対応や翻訳、海外クライアントとのやり取りなど、英語を使用する業務は一般的なオンライン秘書よりも単価が高い傾向にあります。
これまでに英語を学んできた方や、英語を使った仕事がしたいと考えていた方にとって、オンライン秘書×英語はまさにぴったりの働き方です。
1日3時間程度の稼働でも、英語案件なら十分にパート代以上の収入を目指すことができ、家事や育児との両立も無理なく叶います。
今後もオンライン秘書の需要は高くなると予想され、「英語スキルを活かしたいけど、家庭との両立が難しい…」と感じている方は、今まさに始めどきです。
英語を活かして働けるオンライン秘書は、場所や時間に縛られない柔軟な働き方ができるうえ、スキル次第で高収入も狙える魅力的な仕事です。
ですが、魅力的だからこそ「やってみたけど思ったより稼げない」「家庭との両立が難しい」といった“落とし穴”にハマる人も少なくありません。
だからこそ大切なのは、正しいステップで始めて、リスクや課題を事前に知っておくこと。
この記事を参考に、自分に合ったスタイルで無理なくスタートし、英語を強みに変える在宅ワーク生活を実現させていきましょう!
英語力を活かして働ける「オンライン秘書」ってどんな仕事?
仕事内容
英語を生かしたオンラインに秘書業務の内容としては以下のようなものがあります。
- 英語でのメール対応・翻訳業務
- 海外リサーチ・市場調査
- 英語でのカスタマーサポート
- 海外出張・旅行の手配サポート
- 英語セミナーの代理出席・要約作成
クライアントは海外と取引がある日本企業や日本展開を狙っている海外企業、海外顧客が多い個人事業主など。
特に多いのは海外対応が必要な日本企業です。
案件は単発(スポット型)もあれば、継続もありますが、圧倒的に継続案件が多いです。
収入
オンライン秘書の報酬はほとんどが時給制となっており、平均的なオンライン秘書の時給と英語を使ったオンライン秘書の時給は以下です
- 平均時給:1,000円~
- 英語活用の平均時給:時給1,300円~
英語を活用する案件のほうが時給が高い傾向にあります。
稼働時間は案件によって違いますが、平均的に週10~15時間(1日2時間・土日休み)が多いです。
時給1,300円で週10時間とすると、月収52,000円ほどとなります。
本業をしている方でも、土日休みで1日2時間ほどの稼働れあれば、平日のスキマ時間で無理なくこなせるペースです。
英語×オンライン秘書に必要なスキル
英語を活かしたオンライン秘書として働くには、基本的なオンライン事務スキルと案件内容に応じた英語力が必要になります。
必要な事務スキルと英語力について詳しく解説します。
事務職としての基本スキル
オンライン秘書の土台となるのは事務作業です。
以下のようなスキルは最低限必要です。
- WordやExcelを使った文書作成・表計算
- メール対応(日本語・英語)
- 資料・提案書の作成
ツールでいえば、以下の操作に慣れておくと安心です。
- Microsoft Office系(Word / Excel / PowerPoint)
- Googleツール(Googleスプレッドシート / ドキュメント / カレンダーなど)
オンラインツールの操作スキル
クライアントとのやりとりや業務遂行によく使われるツールは以下の通りです。
- Zoom(会議・打ち合わせ)
- Slack、Chatwork(チャット連絡)
- Google Workspace(共有ファイル管理など)
ツールが使いこなせないと、業務が円滑に進まず信用を落とす原因にもなるため、基本操作は押さえておきましょう。
相手企業によって求められる対応への変化
たとえば、クライアントが日本企業か海外企業かによって、必要な対応スキルも異なります。
日本企業向けの案件であれば、業務連絡や資料作成などは日本語中心で進みますが、英語メールの返信や簡単な翻訳などが含まれるケースが多くあります。
日本のビジネスマナーや文化を理解しているぶん、進めやすいです。
一方、海外企業がクライアントの場合は、やり取りのほとんどが英語になり、相手の文化や価値観を尊重した対応が求められます。
納期感覚や表現方法にも違いがあるため、異文化コミュニケーションへの理解が欠かせません。
どちらのパターンでも、英語が使えるだけでなく、「相手の立場を想像しながらサポートする力」が重要です。
オンライン秘書で求められる英語レベルのリアル
英語を活かしたオンライン秘書で求められる英語レベルは案件内容によって違いますが、 全体の傾向として初級レベル(TOEIC500〜600点程度)が最低限必要です。
- 英文メールの読解・返信(テンプレあり)
- 英語での資料チェック・日英簡単な翻訳
- 海外のECサイトやサービスのサポート業務
- チャットでの簡単な英文対応(定型文ベース)
といった内容であればスピーキングが苦手な方でも請け負うことは可能でしょう。
しかし、ビジネス英語でのやり取りが発生したり、Zoomでの議事録作成などが必要になる場合は、中級レベル(TOEIC700点前後/英検準1級程度)の英語が必要になってきます。
そして、中級レベルになると、単価の高い案件を狙うことができ、報酬も1.5倍~2倍になることもあります。
今の英語力に不安があっても大丈夫。
まずは読み書き中心の業務から実践を積み、実務で使う英語を学び直していくことで、高単価の案件は十分狙えるはずです。
英語×オンライン秘書を始める5つのステップ
ステップ1:スキルの棚卸
まずは自分の得意分野や業務スキル、英語力を整理しましょう。
英語スキルだけでなく、パソコン操作も基本となるスキルです。
していないと大事なのは自分がどれぐらいの時間働きたいかということです。
また、週に何時間働けるか/どれくらいの収入を目指したいかも明確にしておくことが大切です。
オンライン秘書の多くは時給制のため、稼働時間=収入に直結します。
初めのうちは慣れない作業に時間がかかることもあるため、無理のないスケジュールを設計しておきましょう。
ステップ2:必要なスキルだけを効率的に学ぶ
自分のスキルの棚卸しをしたら、不足していると感じたスキルに絞って学びましょう。
スキルが完璧に身についてから案件に応募しよう、という考えだと完璧を目指して時間ばかりが過ぎていく可能性があります。
それよりも、実務を通じてスキルを磨く方が圧倒的に効率的です。
「案件を受けてから、必要な部分を補う」という柔軟な姿勢で十分です。
ステップ3:プロフィール&ポートフォリオを整える
クライアントに自分の強みを伝えるために、プロフィールとポートフォリオを整えましょう。
- プロフィールには、これまでの職歴・業務スキル・英語レベル・使用可能ツールなどを簡潔に記載。
- ポートフォリオには、メール文例や翻訳サンプル、これまでの成果物(あれば)を掲載。
未経験でも、「こういう作業ができます」と伝えるためにテンプレートを活用したサンプル作成がおすすめです。
こちらの記事にクラウドワークスで実績ゼロでも案件獲得できるプロフィールの書き方をまとめています。
内容はクラウドワークス向けですが、ポートフォリオの書き方について参考になります。

ステップ4:小さな案件に応募して“実践経験”を積む
プロフィールとポートフォリオが整ったら、小さな案件から積極的に応募しましょう。
おすすめの案件獲得するサイトは後述しますが、最初は低単価の案件でも経験を積むことが最優先です。
クラウドワークスやLancersなどでは未経験OKの案件も多数あり、応募数を増やせばチャンスは十分あります。
落選しても気にせず、どんどん応募をしていきましょう。
ステップ5:継続案件 or 高単価案件へステップアップ
実践経験が積み上がってきたら、継続案件の獲得がもっと高単価な案件へ応募していきましょう。
特に継続案件を獲得できれば、収入が安定しやすく、信頼関係が築ければ紹介につながることも。
英語案件を獲得するおすすめサービスと探し方
ここでは、英語案件を獲得しやすいおすすめのサービスと案件の探し方について解説します。
求人サイト
オンライン秘書専用の求人サイトがありますので、その中で英語案件を探していきましょう。
フジ子さん
「フジ子さん
」は、オンライン秘書業務に特化した求人プラットフォームです。
主に日本企業向けの案件が中心ですが、英語スキルが求められる案件も一定数あります。
業務委託契約型で安定的に働ける点が大きな特徴です。
クライアントと直接契約する形式ではないため、突然の音信不通や不当な依頼といったトラブルの心配が少ないのも安心ポイント。
ただし、書類選考・面談などを経て登録される仕組みのため、即採用ではなく「採用されるまでに準備が必要」と考えておくと良いでしょう。
Upwork
Upworkは世界再来級のフリーランス向けマッチングサイト。
特に海外企業が発注者の英語案件が豊富で、単価も高めです。
報酬は米ドルで、2025年現在の円安により、時給換算では高単価となっています。
ただし米ドルで報酬を受け取るため、海外送金口座・ドル建て収入の確定申告知識が必要になります。
クラウドソーシングサイト
クラウドワークスやランサーズなどのクラウドソーシングサイトは案件が豊富で初心者OKも多いですので、実績を積むという面ではとても活用できます。
ただし平坦化な案件が多く手数料も取られることから受給すると平均よりも低くなる可能性はあります。
とはいえ未経験からオンライン秘書を始めるなら、実績作りにはもってこいなので、ぜひトライしてみてください。
自分で集客(SNS・ブログ)
SNSやブログを通じて、「オンライン秘書として働けます」と発信し、依頼を受ける方法もあります。
これまでの求人サイトやクラウドソーシングといった、間に企業や業者を挟むことなく直接の雇用契約となるので、手数料がかからず、条件を提示しやすいというメリットがあります。
ただし情報発信スキルやセルフブランディング力が必要になるので、ハードルが高めです。
知人友人からの依頼
意外と侮れないのが人づての紹介による案件獲得。
過去の職場やママ友ネットワークなど、思い切って「英語を使った事務の仕事を探している」と伝えてみましょう。
知っている方からの案件なので信頼ありきでスタートでき、条件交渉もしやすいというメリットがあります。
案件の取り方は人によって向き・不向きがありますが、最初はクラウドソーシングサイトで実績を積みながら、求人サイトへの応募やSNSでの発信へ広げていく流れがスムーズで着実す。
特に未経験のうちは「まずは一見こなしてみる」ことが自信とチャンスの第一歩になります。
英語×オンライン秘書がハマる落とし穴3つ
英語を活かせるという面ではアドバンテージがありますがだからといって、侮ってはいけません。
低単価で疲弊
未経験からオンライン秘書を始めると「実績作り」として低単価案件ばかりで受けてしまうことがあります。
英語スキルを使っても時給換算で900円以下…なんてことも。
最初の数件は経験重視でもOKですが、慣れてきたら報酬の見直しと案件の選び直しは必須です。
英語にこだわりすぎて“いい案件”を逃す
「せっかく英語ができるんだから英語案件じゃないともったいない」
とこだわりすぎて、案件が見つからない、という落とし穴に。
英語力は確かに強い武器ですが、こだわりすぎるあまり、好条件の案件をスルーしてしまうことにもなりかねません。
英語を活かせる場面がある、程度の柔軟性で案件を見るようにしましょう。
英語力でなんとなかると思い込んでいる
英語力が必要な仕事でも、事務スキルも同じように必要です。
オンライン秘書の仕事の基本は、納期や報連相、丁寧な対応といったクライアントをサポートすることです。
英語力だけではなく事務スキルもあることは採用に置いて最低限のスキルであることは忘れないようにしましょう。
「ブランクが不安な人はここで学ぼう」英語・事務スキルを補えるサイト3選
「英語を使ってオンライン秘書を始めたいけど、ブランクが不安」
「事務スキルに自信がなくて、応募に踏み切れない」
そんな方は、必要なスキルだけを”無理なく学び直す”のが一番効率的です。
ここでは、スキマ時間でも学びやすく、オンライン秘書を目指す人に役立つ3つの学習サービスを紹介します。
【英語力の復習】スタディサプリENGLISH(ビジネス英語コース)
「英語を使う仕事はひさしぶり」という方に最適。
スタディサプリイングリッシュのビジネス英語コースでは、実務に必要なメール表現や会話の方を、短時間で効率よく学びなおせるのが魅力です。
また隙間時間でも学びやすいアプリになっていて、子育て中のママや本業がある方におすすめです。
電車に乗っている間や洗濯物を待っている間などのちょっとした時間にアプリで勉強することができます。
②【事務スキル全般を学ぶ】在宅秘書スキルアップ講座
在宅秘書に必要なスキルと知識を学べるオンライン講座です。
PCの基本操作から、Googleツール、Zoom、SlackなどのITツールの使い方、リモートコミュニケーションの方法など、在宅秘書に必要なスキルを総合的に学べます。
オンライン動画なのでいつでもどこでも見ることができ、画面を見なくても耳学だけでもOK。
家事をしている間や電車通勤の間の”ながら学習”できるのもポイントです。
③【+αも学びたい人に】SHElikes(シーライクス)
事務スキルだけでなく、デザインやSNS運用など幅広く学べる女性限定のオンラインスクールです。
オンライン秘書からさらに自分の可能性を広げたい、ゆくゆくは在宅フリーランスも目指したいという方にぴったり。
受講生同士のコミュニティもあり、仲間と一緒に学べる環境でモチベーションも保ちやすいです。
さらに今なら、国の助成金活用で、受講料が70%還元も可能。
無料体験レッスンも実施中なので、まずは雰囲気をチェックしてみるのがおすすめです。
まとめ
英語が使えることは、他の秘書業務と差別化できる大きな強み。
在宅で働きながら、グローバルな案件にも関われるチャンスがあります。
今からスキルを整えてスタートすれば、早いうちに経験と実績を積むことができ、自分のペースで、柔軟な働き方と収入の両立が目指せます。
注目されている今こそ、スキルの棚卸から始めてみませんか?
週3日・1日2時間からでも、未来は変わります。