「オンライン秘書って初めて聞いたけど、怪しい仕事じゃないの?」
「実態がよくわからないし、怪しいことをして収入を得るのはちょっと…」
とオンライン秘書に対して不安や疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
オンライン秘書はここ数年注目を集め始めた仕事なので、まだまだ認知度が低く、怪しいと感じてしまうのも無理はないでしょう。
しかしそれは情報不足なだけであって、怪しいからと避けるのは非常にもったいないです。
実際は、中小企業や個人事業主の業務効率化を支える、実務的で堅実な仕事で、家にいながらパート代以上の収入を得ることも十分可能です。
パソコンとネット環境があれば、誰でもどこでも働けるので、育児や介護などで外に働きにでられない方や、副業をしたいという方から注目を集めています。
そして今後さらに一般的な職業となりうるので、需要は拡大していくと考えられます。
今からオンライン秘書のキャリアをスタートすることで、将来的に他の人よりも大きなアドバンテージとなるはすです。
ここでは、オンライン秘書はどのような仕事をするのか、なぜ怪しいと思われるのかについて詳しく解説します。
そもそもオンライン秘書とは?
オンライン秘書は、オンラインアシスタントオンライン事務代行などともいわれ、オンラインで事務作業を行い、雇用主をサポートするお仕事です。
2010年ころから「オンラインアシスタント」という呼び名でサービスがあり、コロナ禍で在宅ワークが広がり始めるとともに注目され始めました。
そして、副業でオンライン秘書を請け負う人が増え、さらに注目が集まっています。
しかし、まだまだ業務を行っている人が少ないため、「実際はなにをするの?」「どうやって仕事を請け負うの?」といったことが不透明です。
次に、オンライン秘書の具体的な業務や収入について詳しくお伝えします。
オンライン秘書の業務
具体的な業務内容としては、以下のような業務があります。
- メール対応
- スケジュール管理
- 資料作成
- データ入力
- 経理業務
- SNS運用補助
請け負う内容はクライアントのニーズによって様々ですが、最初からすべての業務をこなせるスキルが必要というわけではありません。
基本的なパソコンスキルがあれば、誰でも可能です。
もちろん高度なスキルを持っていれば、活躍の場が広がります。
私は会社員時代に、オンラインアシスタントのサービスを利用した側なのですが、とても助かった記憶があります。
その時は、雛形をもとにパワーポイント資料を作成していただきました。
少人数の会社だったので、事務作業も自分で行わなければならず、自分でやろうにも手が回らない状態で、少しの雑務でも手伝ってくれると仕事が捗るのはもちろん、精神的にも楽でした。
後回しでも後から必ずやらなければいけない仕事が終わらないと、ずっと頭の片隅にあってなんだか落ち着かないですよね。
そのような仕事を取り除いてくれる、地味だけどとても重要な仕事だと感じます。
オンライン秘書の収入
オンライン秘書の収入は雇用形態によっての違いや、クライアントとの契約条件によっても違いがあります。
ここでは、正社員・業務委託(フリーランス)・副業の雇用形態でそれぞれの収入をお伝えします。
正社員の場合
正社員の場合は、平均年収が約359万円となっています。
一般的な事務職ぐらいの年収ですね。
高いスキルがあったり、役員付き秘書など高いポジションであれば、さらに年収が高くなることもあります。
正社員ですので、毎月固定の収入があること、社会保険などもあるので、安心感があります。
ただし、会社の営業時間に縛られるため、自由度は低いです。
業務委託(フリーランス)
業務委託では、時給制となることが多く、時給1200円~が相場です。
高度なスキルがあれば、時給が2000円~4000円と高くなる傾向にあります。
仮に、時給1,200円でフルタイムで働いたとすると、
1200円×8時間×20日=192,000円
となります。
仕事量によって収入が決まるので、働く時間を増やせば収入は増えるし、働く時間が減ればその分収入も減るので、毎月の収入が不安定になります。
その一方で、作業時間や場所を選ぶことができるので、育児中のママなら、子供がいないときの隙間時間や、副業なら本業が終わった後の時間など、自分のペースで仕事ができます。
得意分野があれば、その分野に特化して仕事を受けることもできます。
そして、正社員のように決められた収入というわけではないので、時給が上がれば正社員以上の収入を得られる可能性もあります。
副業の場合
副業の場合は業務委託と同じように時給制となることがほとんどです。
相場も同じく時給1,200円〜となり、スキルアップすれば時給が上がっていく可能性があります。
限られた時間の中での仕事となるので、毎日2〜3時間の仕事で月5万円ほどの収入を得られている方が多いようです。
もちろん仕事の時間を増やせば収入もあがりますし、何より場所を選ばないということが利点です。
副業から始めた人が、フリーランスとして本業にするという方もいます。
オンライン秘書が怪しいといわれる理由
オンライン秘書が怪しいと言われる理由として、
- 認知度が低い
- 実態が見えにくい
- 完全オンラインが怪しい
- 誰でもできる未経験Okが逆に怪しい
- 実際に怪しい案件もある
といったことが挙げられます。
それぞれ詳しく解説していきます。
認知度が低い
オンライン秘書は、実際は2010年代後半ごろからオンラインアシスタントという呼び名で展開されていたサービスです。
コロナ禍でリモートワークが増えた頃から、注目され始めました。
当時は企業に対してオンラインアシスタントサービスを提供する、という形態が主流でしたが、副業として個人事業主が増えてきています。
しかし、まだ認知度が低いことから、オンライン秘書は怪しいと言うイメージがあるようです。
実態が見えにくい
オンライン秘書の認知度が低いという点にも重なりますが、実際にどんなことをしているのかよくわからない方も多いでしょう。
人はよくわからないものには不信感を抱くものです。
そのため、まだまだ実態が不透明なオンライン秘書は怪しいというイメージにつながっているのでしょう。
「完全オンライン」が怪しいイメージ
完全オンラインで行う仕事のイメージは、一般的にウェブデザイナーやプログラマーなど、手に職系の仕事というイメージが強いのではないでしょうか。
オンラインでできる事務職がある、というイメージはまだまだしずらいのかもしれません。
特にミドル世代では、まだまだ完全にオンラインでのお仕事に対しての怪しいイメージを強く持っている方もいらっしゃいます。
“誰でもできる”“未経験OK”が逆に怪しい
今は様々な媒体からいろんな情報が入ってきます。
特にネットビジネス系では「未経験でもできる」「誰でも稼げる」という点を強く推す情報も多いですが、実際には未経験で稼ぐには難しい内容もあります。
そのため、「未経験でもできる」といった文句は怪しさを感じる方も少なくないでしょう。
中には怪しい案件もある
オンライン秘書サービスを展開している中には、怪しい案件も存在しています。
実際に、オンライン秘書サービスを展開していた業者の中に、サービスの実態がなくなったにもかかわらず、費用が発生している事例があります。
このような不信感を与えるような業者がいた経緯があると、オンライン秘書が怪しいと思うのは無理ありません。
オンライン秘書になる5ステップ
オンライン秘書になる特別な資格は必要なく、パソコンとネット環境があれば未経験でもできる仕事です。
ただし、なんとなく始めると失敗する可能性もあるので、次の5ステップで進めて行くことで、スムーズに仕事を得られ、ステップアップしていくことができます。
ステップ1:スキルの棚卸し・働き方の希望
まずは以下のことを考えてみましょう。
- 自分のスキルの棚卸し
- 週何時間働けるか
- 副業でやりたいか本業でやりたいか
何ができて、どんな働き方をしたいかを明確にすることで、案件選びに迷いません。
そして、このようなことを決めておかないと、のちのち自分で自分を苦しめることになりかねません。
例えば、なんでもかんでも仕事を引き受けてしまい、キャパオーバーになって家族に迷惑をかけてしまったり、自分の生活がおろそかになってしまったり…。
家族のため、もしくは自分の将来のために始めたのに、疲弊して途中でやめてしまう事が一番よくありません。
意外と大切な事なので、ざっくりでもいいので決めておきましょう。
ステップ2:必要なスキルや身につけるスキルを整理する
オンライン秘書をやるにあたり、必要なツールが何かを整理し、必要であればツール操作の学習やスキルを身につける必要があります。
よく使うツールとしては以下のようなものがあります。
- Gmail/Googleカレンダー/チャットツール(Slack・Chatwork)
- Zoom、Google Meetなどミーティングツール
- Googleドキュメント、Googleスプレッド
スキルが不十分と感じるなら、初心者向けの無料講座や勉強会などで学んでみるのもいいでしょう。
すでに持っているスキルや身につけたほうがいいスキルも整理しておきましょう。
ステップ3:案件を探す
次に信頼できる媒体から案件を探しましょう。
- クラウドソーシング(クラウドワークス、ランサーズなど)
- オンライン秘書サービス会社(キャスタービズ・フジ子さん
等)
- SNS、知人からの紹介
最初はクラウドソーシングで案件を獲得し、実績を積んでいくのがおすすめです。
なぜクラウドソーシングがいいのかというと、初心者OKの案件が多く、案件獲得がしやすいからです。
ただし、単価が低く、手数料も取られることから、時給が低くなりがちという面もあります。
そのため、実績を積むためと割り切って案件をこなす事が大切です。
そして、ある程度実績ができたら、オンライン秘書サービス会社に応募する、SNSで直案件を獲得するといった道筋がいいでしょう。
もちろん請け負えそうな案件があれば、最初からオンライン秘書サービス会社に応募してもOK。
オンライン秘書サービス会社でおすすめは「フジ子さん」です。
全国世界中から応募OKで、1日3時間~可能。定員になり次第、募集は締め切ってしまうので、興味があれば早めに応募しておきましょう。
ステップ4:実績を積む
初心者は報酬が安くてもまずは経験を積むことに集中しましょう。
丁寧で正確、素早いレスポンスなどで、信頼感を得られれば、リピートや紹介に繋がります。
リピートをしていただけると収入の安定にもつながります。
当たり前だと思うことをしっかりやる事がのちのちの収入にも大きく影響します。
ステップ5:ステップアップ
実績がついてきたら時給交渉やクライアントを増やしてみましょう。
得意な事が出てきたら、得意分野に特化していくのも手です。
オンライン秘書に向いている人の特徴
オンライン秘書に向いている人は以下のような特徴があります。
- 誰かの役に立つのが好き
- コツコツとした作業が苦にならない
- 主体的に動ける
- 気配り・共感力がある
- 柔軟に対応できる
- 新しいことを学ぶことが好き・意欲がある
誰かの役に立つのが好き
自分が前に出るよりも、裏方として誰かを支えることが好きな人はオンライン秘書に向いています。
「自分のサポートでクライアントが喜んでいる・活躍している」というのを見ることに喜びを感じるなら、サポート向きと言えます。
コツコツとした作業が苦にならない
オンライン秘書の仕事の多くはコツコツとした単調な作業です。
そのような作業を根気強く続けられる、苦にならないという方が向いています。
またデータ入力やスケジュール管理など細かいチェックを必要とするものも多いので、丁寧で正確な仕事ができる、ということも大事です。
主体的に動ける
基本的に在宅となるため、上司や同僚の目がありません。
そのような環境の中で自分でタスクの優先順位をつけ、タイムマネジメントしながら進め、締め切りをしっかり守る必要があります。
自分を律する自律力が必要になります。
気配り・共感力がある
クライアントの立場になって考え、先回りしてサポート・フォローできることも信頼につながります。
またチャットやメールでのやり取りが中心になるため、早めのレスポンス報告などクライアントを不安にさせない配慮も必要になってきます。
柔軟に対応できる
ときにはイレギュラーな対応をしなければならないときもあります。
そのような時に落ち着いて臨機応変に対応できる力も必要です。
新しいことを学ぶことが好き・意欲がある
新しいツールの導入や自分が経験したことがないことのタスクを依頼されることもあります。
そのため、未経験の業務にも前向きに取り組み、積極的にスキルを身につけようという向上心も必要になります。
スキルを身につけることは自己成長にもつながりますし、クライアントから「あなたを手放したくない!」といった重宝される存在になり得ます。
オンライン秘書に向かない人の特徴
オンライン秘書に向かない人は
- コツコツ行う作業・単調な作業が苦手
- いろんな種類の仕事を幅広くするのが苦手
- 自己管理が苦手
- コミュニケーションが苦手・遅い
- PC操作に抵抗がある人
- 新しいことに消極的で成長意欲が低い
コツコツ行う作業・単調な作業が苦手
オンライン秘書のコツコツと行う作業が多く、繰り返しの多い地味な作業になりがちです。
そのような作業が苦手、「つまらない」と感じる方には苦痛な仕事になってしまいます。
新しいことや変化が苦手
オンライン秘書の仕事は多岐にわたるため、時には新しい作業をお任せされることもあります。
また新しいツールの導入やルールの変化も起こりえます。
そのような環境の変化やイレギュラー対応にストレスを感じてしまう方は、サポート役に必要な臨機応変さが発揮できず、クライアントの期待に応えづらいかもしれません。
自己管理が苦手
基本的に在宅で働くオンライン秘書は、自分で時間管理やタスク管理を行う必要があります。
作業の締め切りやに間に合わなかったり、進捗を把握できないことはクライアントからの信頼を損ないます。
誰かから支持されないと働けない、誰も見ていなかったら怠けてしまう、という人は、仕事が獲得できたとしても継続は難しくなるかもしれません。
コミュニケーションが苦手・遅い
リモート環境という顔が見えない状況は、クライアントを安心させるための反応や報告が大切です。
クライアントが依頼をした時に返答が遅いと「伝わっているのかな?」と不安になります。
すべて即返答しなければならない、というわけではありませんが、内容は確認したといった一言や進捗の報告など、クライアントを安心させる気配りが大切です
PC操作に抵抗がある人
オンライン秘書のあらゆる仕事はパソコンで行います。
もともとパソコン操作に苦手意識がある人や新しいツールの対応にストレスを感じる人は、仕事自体が苦痛かもしれません。
新しいことに消極的で成長意欲が低い
オンライン秘書は仕事範囲が広いため、時には未経験のことも任される可能性があります。
その際に、今やっている範囲内で仕事をしたい、といった今できる仕事だけにとどまる人は業務範囲が狭まってしまいます。
その結果、サポートの質にも影響し、収入にも影響する可能性があります。
スキルゼロ、未経験からオンライン秘書になった人の体験談
私が所属しているオンラインスクールリモラボでは、スキルゼロ未経験からオンライン秘書になった人がたくさんいます。
その中でいくつかの体験談をご紹介します。
コロナ禍をきっかけに家族を大切にしたいという思いからオンライン秘書に転身して月56万円
会社員でワンオペ育児をしていたみささん。
キラキラした女性起業家に憧れて、多額の自己投資をしたものの、夫との関係が悪化し、育児にも悩んでいました。
そしてコロナ禍になり、家族の途に時間を大切にしたいという気持ちから、働き方を見直したすえに、リモラボに入会し、オンライン秘書について学び始めました。
その後、仕事が楽しくなり、収入にも変化があらわれました。
家族との時間も増え、仕事と家庭の両立を実現できています。
出産後の孤独からオンライン秘書になり、仕事と育児の両立を目指す
やすはさんは、損害保険会社に10年勤めていました。
出産を機に退職したのですが、社会とのつながりが薄れ孤独な毎日でした。
子供が1歳になったときに、自宅でできる仕事はないかと探したところ、オンライン秘書という働き方を知り、リモラボに入会。
働く時間や場所を自分でコントロールできる働き方に満足しています。
地方ママでも月収40万達成
あつこさんは、臨床検査技師として10年間働いていました。
採決が苦手で、ルーティンワークにも不満を感じていました。
2人目の育休中にコロナ禍になり、その際にオンラインでの学びを体験したことをきっかけにオンライン秘書という働き方に出会いました。
最初は副業として、少しずつ収入を増やしていき、今では子供とゆっくり過ごせるようになり、仕事が楽しくなり、充実した日々を過ごせています。
まとめ
オンライン秘書は、まったく怪しくなく、むしろこれから急成長していく可能性のあるお仕事です。
今からオンライン秘書をスタートすることで、ライバルに差をつけることができ、将来はより柔軟な働き方ができるようになっているかしれません。
スキルアップを目指すことで、自宅にいながら月10万円以上の収入を得られることも夢ではありません。
オンライン秘書というお仕事に未来を感じるなら、ぜひ今から一歩を踏み出してみてくださいね。